ニカラグア旅行記/グラナダ



~グラナダ~

僕はレオンのバスターミナルで僕はグラナダ行きのバスを探した。

が、話を聞くとどうやらマナグア経由でしか行けないようだった。

・・・「絶対に行きたくねぇ」
心の中で思った。マナグアだけは絶対に行きたくない。他のバックパッカーの噂でも、地球の歩き方を見ても、強盗出没のピンポイント地点となるニカラグアの首都である。

行きたくないといくら心の中で叫んでも、グラナダに行くためにはここを通らなければならない。むしろマナグアも噂だけで、本当は静かで綺麗な街なのかもしれないとポジティブに考えた。実はマナグアでも、僕は地球の歩き方に載っていたカテドラルの廃墟だけは見たかった。旅に出る前に「ここが中米か、こんな素晴らしい建築を見れたら死んでもいいな、でも死にたくないな」と思っていた。

が、マナグアに着いた瞬間にその考えは消えた。

怖い。いきなりタクシーの運転手が客引きをしてきた。今まで行った中米のどこよりもしつこく勢いが激しい。そして普通の物価の10倍ほどの値段を言ってきくる、断ると客引きは怒った様子を見せる。切れられて銃でも出てきたら旅も人生も終了である。そしてこれが冗談にならないのが中南米とアジアの違いである。

僕は旅に出る前に「見れたら死んでもいい」とまで思っていたスポットを一秒であきらめた。

即刻グラナダ行きのバスを見つけ乗り込んだ。マナグア滞在時間は3分ほどである。



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マナグアからグラナダは近かった。バスに乗っているときに、現地人から話しかけられ「こまったらいつでもここに連絡して」と電話番号が書かれたメモをもらった。なんて純粋なんだろう。

グラナダ・・あのアルハンブラ宮殿のあるスペインの有名な観光地と名前が一緒だが、ニカラグアという国も大陸も違う中米の街である。恐らく本家スペインに比べて知名度は低い、というかほとんどの日本人が知らない、というかほとんどの日本人がニカラグアという国自体知らないだろうが、欧米人を初めとしてバックパカーにとってはコロニアル風の街並みと物価の安さで知られる中米最大の観光地の一つである。

街に着いた瞬間に安心安全な雰囲気が伝わってくる。欧米人旅行者は多く、欧米人向けのバーやレストランが並んでいる。宿には欧米人しかいなく、スタッフも全員英語で会話をしていた。英語よりもスペイン語のほうがベラベラしゃべれてしまう僕の方が何故か浮いている感じがした。

グラナダもレオンと同じようにスペインコロニアル風の建物が多く、街のあちこちに教会がある。僕はレオンと同じように一つ一つを歩きながら見て周った。レオンよりも街が大きく、かなり暑いため、汗がだくだくになったが運動だと思って水をガブガブ飲みながら歩き続けた。

この街は・・・ヨーロッパか?
カテドラルの裏側からニカラグア湖に向かう道はヨーロッパそのものだった。ドイツやフランスとそんなに変わらない。中世ヨーロッパのような街並みに、バーが並び、欧米人がたむろしている。そして一つ一つの建物がお洒落である。

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それでもちょっとはずれた市場にいくと汚く、うるさく、ゴミゴミしている。やはりここは中米だと思うと、ちょっと安心した。



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僕はサンホセ行きのバスチケットを取ろうとバス会社を数件訪ねたが、どこも直行バスは高かった。僕はローカルバスの数倍くらいの値段になることに僕は嫌気がさし、ローカルバスを探した。どうやらローカルバスはリバスという街に行き、そこから国境行きのバスに乗り換え、そこからサンホセに行くらしい。もう、強盗の危険性などはどうでも良くなっていた。

僕はリバス行きのバスに乗り込み、コスタリカのサンホセを目指した。
いよいよ、、、コスタリカだ。

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