メキシコ旅行記/メキシコシティ到着



〜メキシコシティ〜

ロサンゼルスから3時間半ほどでメキシコシティに到着した。

ロサンゼルスからさらに2時間の時差があり日本との時差は16時間となっていたがもはやここまで来ると時差はどうでも良くなっていた。今日本が何時だからここで体調を整えないといけないとか考えるストレスの方が面倒くさくなる。ただ単純にここで今何時だから寝よう・ご飯を食べよう・・とシンプルに考えるようにした。

風邪で頭がよく回っていなかったが入国審査は集中した。が、メキシコはロサンゼルスよりもさらに簡単だった。帰りの航空券を見せることもなくほぼスルーに近い。スペイン語で応答するほどの余裕があった。最後に「グラシアス、セニョール」と言い、無事メキシコの入国を果たした。

いよいよやってきたメキシコ。意気揚々と行動したいところだが体調が悪い。咳もとまらず意識が朦朧としている。

旅に出て一番最初にやることは両替である。
空港の両替所をいくつか見て回って一番レートがいい所で両替をしようと思ったが、夜11時半到着のためやっている両替所は一つしかなかった。ここでとりあえず日本でかった100ドル紙幣を一つだけ両替し、そのまま勢いでタクシーチケットを取った。

タクシー強盗の話も地球の歩き方に書いてあったがもう面倒になっていた。というよりももはやどうしようもない。このまま強盗に襲われたらひとたまりもないがそれはそれでしょうがない気がしてきた。空港で正規の値段でチケットを買い、それがタクシー強盗だったら運が悪すぎるとしかいいようがない。

そんな不安をよそに無事ホテルに着いた。日本から予約しておいてよかった。この状態で新しく宿を探すのはほぼ不可能である。もし予約していなかったら、空港で死にそうになりながら横たわっているしかなかった。

ホテルに着いて寝た。もう時間は夜中の1時を回っていた。風邪と時差ボケで疲れ果てていた。泥のように眠るかと思ったが咳がでて眠れない。風邪薬を飲んで寝るが5時ごろに起きてしまった。このまま寝ようと思っても眠れない。

結局眠れず朝7時ごろに朝ご飯を食べようと外に出た。朝の7時にやっている店はどこにもなかった。屋台のようなところでパンとコーヒーのようなものを買い、ホテルに戻って食べた。パンが14円くらいなのになぜかコーヒーのようなものは70円くらいだった。いずれにしても安い。そしてそれなりに美味しかった。旅をしているという感覚が出てきた。

メキシコシティで買ったパン

このままホテルにいてもしょうがないので観光に出ることにした。メキシコの朝は遅い。8時くらいになってもどこの店も開いていなく、外には誰もいなかった。9時くらいになってようやく人が集まってきた。

ホテルの近くにあった革命記念塔からとりあえず一番の観光名所であるソカロを目指して歩いた。なんとなく人がいる方向へ歩いていけば行ける気がした。

道を歩くと音楽が流れている。CDではなく生演奏。普通の街に普通に生演奏をしている人がいる。テーマパークのような楽しさだった。そして人々はみんな明るかった。ホームレスの物乞いまでも明るかった。あまりに明るいので2ペソあげた。「グラシアス!」と明るく言い、物乞いは去っていった。

メキシコシティの人

メキシコを歩いていると不思議な感じがする。ヨーロッパのような綺麗な建築があるのに人々はアジアのように熱く、楽しそうである。ヨーロッパや日本のように冷めていない。そしてアジア特有だと今まで思っていた、いい意味での汚らしい匂いがする。この匂いが懐かしい。人の汗と泥が混ざったような匂い。日本ではかき消されてしまっているこの人間らしい匂いが旅をしているという感覚にさせてくれた。

ソカロという広場にはメキシコ一のカテドラルがあり、この広場にはアジアのような露店が沢山あり色々なものが売られている。そして何かのイベントなのか人が大勢集まって騒いでいる。

この賑やかさの中、ずっと歩き回っていた。観光名所の辺りをずっと回っているだけで楽しかった。

ソカロとカテドラル

そして、夕方5時くらいに宿に帰り、そのまま夕食も食べずに眠ってしまった。




翌日、夜中に起きて、また寝て結局朝早くに起きてしまった。ホテルは2泊しかとっていなかったため、安いユースホステルに移動し、前日と同じように、同じところをずっと観光していたが一気に疲れが出てきた。

めまい、頭痛、咳、不眠、、、が2日連続で続いている。

風邪と時差ボケかと思っていたら地球の歩き方にメキシコシティは標高2000メートル以上なので高山病に注意と書かれていた。外務省のサイトに書いてある高山病の症状がもろに出ていた。

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