![]() 〜思い入れのある遺跡〜子供のようにわくわくしすぎて前の日はほとんど眠れなかった。 この遺跡にいけることが嬉しくてたまらなく、僕は朝6時に起きた。普段絶対に早起きなどしないのに、この日は自然に目が覚めた。 外に出るとまだ空は暗かった。月が綺麗だった。 僕は30分ほどバスに乗りあの遺跡に到着した。入り口でチケットを見せて中に入る。 ついにこの遺跡にやってきた。 マチュピチュ ![]() ・・僕はジブリが好きで、その中でもラピュタが一番好きだった。ラピュタのモデルになったマチュピチュはこの旅の中で絶対に外すことができない場所だった。ウユニ塩湖よりも、イグアスの滝よりも、世界中のどの場所よりも行きたい場所だった。 この遺跡を眺めながらあの曲を聴く事がこの旅の一番の目的だった。ついにその目的はかなった。 君をのせて あの地平線 輝くのは ・・・やっぱり、分かってはいたけれど、、、、泣いた。自分がこの世で一番着たかった場所に来れて、そしてこの曲を聴けたことが嬉しくてたまらなかった。 多分、観光スポットとしてはウユニ塩湖のほうがすごいかもしれない。でも、ここには思い入れがあった。世界中のどこよりも思い入れのある遺跡だった。 マチュピチュは山に囲まれていて、山の外は空しか見えない。まるで空中の中に都市があるような錯覚に陥った。ラピュタそのものだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 僕は遺跡中を歩き回り、写真を取り、何回も君をのせてを聴いた。普通のバージョンとオーケストラバージョンとジブリメドレーバージョンを繰り返し、繰り返し聴いた。幸せだった。 何故か涙が出てくる。ラピュタを見ているときも一緒だった。日本にいた時にラピュタを見て、何故か冒頭のシータが降りてくるシーンですでに泣いたことがある。そして何回見ても、もうどのシーンでどういう展開になって、ということはわかっていても何故かいつも泣いてしまう。 ・・気づいたら午後3時を周っていた。8〜9時間は経過していた。ここまで一つの遺跡に長くいた事はなかった。 最後まで別れを惜しんだ。人との別れなら何回も惜しんだが、一つの場所に対してここまで別れを惜しんだこともいままでなかった。 ここに来て、信じていれば夢は必ず叶うかどうかは分からないけれど、信じていれば行きたい場所へは必ず行けるのだということが分かった。 今まで色んなことがあったけど、自分の旅の仕方に疑問を感じたこともあったけど、それでもやっぱり中南米を選んでよかったと、マチュピチュに来てよかったと、それだけを思っていた。 疲れ果てた状態でマチュピチュ村に帰った。目は赤くはれていた。 TOP NEXT |